2メンツ以上ある手牌って、普通は面前でリーチを目指しますよね。
しかし、私の場合は、2メンツくらいじゃ、それほど面前を意識しません。
3メンツ以上とか、2メンツでなおかつ鳴くと手役が無くなる場合とか、そうなると結構リーチを目指しますけどね。
今回伝えたい事は、ちょっと手牌が良いからと言って、面前固定の考え方は損なので、考え直すべきという事です。
特に、配牌で2メンツあると、何も鳴かずに、面前に一直線という方は、非常に多いです。
それは、本当に危険な考え方です。
もっと、好配牌と思うためのハードルを、上げてください。
それでは、牌譜を用いて説明します。
ケース1:2メンツでタンヤオの可能性
この手牌で、この8mを鳴かない人が多すぎます。
これ、いわゆる鉄鳴きですよ?
赤5pを引いて来ましたよ。
ラッキーですが、まあ結果論です。
8pを引いて来ました。
もちろん、7mを切ります。
何かもったいない気がするかもしれませんが、気にしてはいけません。
4sを引いて、聴牌しました。
2000点の聴牌ですが、立派な聴牌です。
もう一度言いますが、もったいないと思ってはいけません。
面前だと、平均的に聴牌巡目は遅くなります。
胸を張りましょう。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2017021512gm-00a9-0000-5e7dea01&tw=1
※東1局0本場
ケース2:2メンツのイーシャンテンで食い伸ばし
この2pも、鉄鳴きですね。
4pも鳴きます。
というか、6pも2s5sも3s4sも鳴きます。
8mも鳴きます。
ドラ2pなので、2334pの形は高く評価できるからです。
イーシャンテンと言っても、聴牌の受け入れ枚数は、少ないですし。
まあ、ドラが絡んでいない場合は、4pと8mは鳴かないですね。
あと、ピンズの食い伸ばし以外から鳴いて、最終的に233478pになった場合、3pを切ってフリテンのペン6pの聴牌に取ります。
フリテンでも、役あり聴牌は取るべきです。
3sを引いたので、7pを切ります。
かなり良い牌を引きましたね。
この2sも、鉄鳴きですね。
最終的には、この結末です。
下家に、上がられてしまいました。
余る可能性のある4sが、当たり牌でした。
しかし、それは結果論です。
今回のケースも、鉄鳴きです。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2017021512gm-00a9-0000-5e7dea01&tw=1
※南1局3本場
ケース3:2メンツと三色とタンヤオ
この2mは、鉄鳴きですね。
というか、タンヤオで鳴ける牌は、全て鳴くべきです。
2mを鳴く場合、三色のイーシャンテンです。
しかし、それでは受け入れが少ないので、2mを鳴いた後でもタンヤオで全鳴きです。
6pを引いて来ました。
これで、タンヤオの可能性が、さらに高まりました。
7を引いて来ました。
三色の可能性を見切るかの分岐点です。
まあ、先ほど言ったように、三色は受け入れが少ないので、当然の1s切りです。
三色は要らないというか、最終的になったとしても結果論です。
8pを引いて、聴牌しました。
この後は、適当に待ちを変えていけば、まともな待ちになるでしょう。
面前にこだわるのも、目に見える三色にこだわるのも良くない例でした。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2017021610gm-00a9-0000-e3ed55b0&tw=2
※東4局1本場
ケース4:メンタンピン三色のイーシャンテン
この8sは、鳴きたくないですよね。
リャンメンと三面チャンですよ!
メンタンピン三色のイーシャンテンですよ!
いや、これは鉄鳴きです。
面前だと、いつ聴牌するんですか?これ。
絶対に、鳴くべきです。
私は実際に鳴いて、こんな結果になりました。
立派な2000点の上がりです。
胸を張りましょう。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2017021507gm-00a9-0000-22838497&tw=3
※東2局0本場
ケース5:タンヤオで連続形を残す食い伸ばし
この8mも鉄鳴きです。
なぜなら、こんなのタンヤオでしか上がれないからです。
しかも、連続形が残るので、喜んで鳴きます。
この3mも鉄鳴きです。
「4mなら鳴く!」とか言う人は、全くセンスの欠片もないので、その人の言う事は聞かない方が良いですよ。
この9mは切ってはいけないです。
上家はホンイツの可能性が非常に高いですからね。
ここでは4sを切りました。
マンズを使い切ってケイテンが取れれば上出来です。
上家の手牌は、こんな感じでした。
やはり、マンズのホンイツでしたね。
まあ、誰でもわかりますね。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2017042211gm-00a9-0000-df60bce8&tw=1
※東1局0本場
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まとめ
多くの方は、面前に異様な魅力を感じてしまっています。
それは、局収支が高くなるからです。
なぜ、高くなるのでしょうか?
それは、多くの方がリーチに対して適切な対処ができていないからです。
すぐに降りてしまうんですよね。
なぜ、降りてしまうのでしょうか?
面前にこだわっているから、押し返せる状態になっていないんですよね。
あとは、打点が高くないと押し返せないと思っているんですよ。
なので、皆が皆、誰が最初にリーチを打てるかのレースをしている状態です。
くだらないですね。
このブログを読んで、安手で良いから、鳴いて上がりに向かえるようになって欲しいです。