染め手の仕掛けは、基本的に何でも鳴けば良いです。
なぜなら、その方が聴牌率も上がり率も良いからです。
しかし、打点が絡む時や、他家の攻撃が絡む時は、その限りではありません。
今回は、そのような染め手の仕掛けの例を紹介します。
それでは、実際の牌譜を用いて、説明します。
一通とくっつき聴牌の比較
この6sを、どの形で鳴きますか?
切る牌は、どちらにせよ、發です。
567sで鳴く場合は、9sのくっつき聴牌と、9sと南の単騎受けになります。
また、4sを引いたり、ポンをしても聴牌できます。
456sで鳴く場合は、カン8sの受けと、1s4sと南の単騎受けになります。
また、一通が付く可能性があるので、こちらの方が打点が高いです。
しかし、聴牌になる受け入れ枚数は、567sは15枚で、456sは11枚です。
4枚も差があるので、567sの方が聴牌率は高いです。
聴牌率の567sと、打点の456sのどちらを選びますか?
ここで鳴くべき形は、
打点の456sですよね。
ダイアグアム麻雀では、上がり率を重要視します。
聴牌率が高い方が、上がり率が高いと考えます。
では、なぜ今回は打点の456sで鳴いたのでしょうか?
それは、対面が6sを早い巡目で切っているので、上家から8sを鳴ける確率が低くないと考えたからです。
下家がピンズの染め手模様なので、巡目が深くなった時にマンズを切れるように、上家が先に8sくらい切ってくるかもしれないと考えました。
この事により、 聴牌になる受け入れ枚数は、+2枚くらいに感じます。
なので、それほど聴牌率は変わらず、打点が高い分、456sの方が優秀だと判断しました。
結果論です。
さて、上家から5sが切られました。
この5sを鳴きますか?
先ほど、一通による打点向上を考慮して、456sで鳴きました。
鳴いた場合、南を切る事になりますが、対面にも下家にも通ってないです。
この5sは、
鉄鳴きですよね。
一通はなくなりますが、聴牌率が月とすっぽんです。
南の危険性に関しても、下家は聴牌していなさそうですし、対面に関してはツモ切りリーチなのでほぼ通ると思います。
なので、切る事を恐がる必要はないです。
上家から今度は3sが切られました。
この3sは、
鉄鳴きですが、問題はどちらを切るかです。
対面はツモ切りリーチです。
9sと何かのシャンポンなら、即リーすると思うので、先ほどの南と同じように、ほぼ通ると思います。
ペン7s待ちなら、周りから見た時に、4s7s待ちの可能性などもあり、私がソーズの染め手もしているので、1巡だけ躊躇してリーチした可能性があります。
なので、放銃率が低いのは、9s切りの方だと思います。
ただし、上がり易さは、わずかに9s待ちだと思います。
7sは、対面が567sや678sで利用している可能性があるからです。
ここで切るべき牌は、
7sですよね。
どうせめくり合いなので、放銃率よりも、上がり易さを優先するべきです。
すると、下家から9sが切られました。
貴重な2000点の上がりです。
さて、対面が何待ちだったのか、確認してみましょう。
結果論です。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2019021715gm-0029-0000-900636e6&tw=3
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まとめ
今回は、たまたま567sで鳴いていたら、すぐに4sがポンできて9s単騎で聴牌できていて、たまたま対面の聴牌が、9sと字牌の死ぬほど良い待ちでツモ切りリーチの例でした。
私の考え方は、全く間違っているとは思いません。
たまにいるんですよね。
こういう例を見て批判してくる人が。
そういう人には、こう言ってあげましょう。
「結果論です」と。