麻雀でトップが狙えそうな時は、できるだけ狙いに行きますよね。
それは、天鳳でも同じです。
そのためには、ライバルの上がりを阻止する事が、非常に大事です。
ひたすら高打点を狙っていても、逆にトップ率は悪くなります。
今回は、トップを取るために、どのようなダイアグラムを考えて、ライバルの上がりを阻止しに行くのかを解説します。
それでは、実際の牌譜を用いて、説明します。
ラス前で上家とトップ争い
この1mを鳴きますか?
0巡目で、1メンツと1雀頭があります。
ラス前で、上家とトップ争いをしています。
この1mは、
鉄鳴きですよね。
一通が狙えるからです。
では、ダイアグラムを考えてみましょう。
一通:7
役牌:2
ホンイツ:1
678mは、ゲシュタルト崩壊を起こせば、6mと78mに見えるので、一通が狙えます。
役牌は、現状は白だけですが、この後さらに引いてくるかもしれません。
マンズを鳴けるところを全て鳴けば、ホンイツになります。
これら3つは、全て重複する可能性があるので、非常に良いダイアグラムです。
4pを引いて暗刻になった後に、2pを引いてきました。
もちろん、6sを切りました。
すると、上家から3pが切られました。
この3pは、
鉄鳴きですが、問題は何を切るかです。
では、ダイアグラムを考えてみましょう。
一通:9
役牌:1
実は、マンズを鳴いた後にピンズを鳴く事により、ホンイツの可能性がなくなりました。
東と北はオタ風なので、切るべき牌は東と北のどちらかです。
どちらも残り枚数は同じですが、北はドラです。
ここで切るべき牌は、
ドラの北ですよね。
トップ目なので、上がる事が大事です。
また、打点よりも守備力の方が大事です。
なので、北切りの一択ですよね。
東がトイツになりました。
これで4pと雀頭を入れ替えれるので、より安全に手を進める事ができます。
もちろん、4pを切りました。
東が暗刻になりました。
一通にも役牌バックにも不要です。
役牌バックに関しては、フリテンになるので、不要どころか邪魔です。
しかし、単純に5pが一番不要なので、5pを切って聴牌を取りました。
上家からリーチが入りました。
この5mを鳴きますか?
現在のダイアグラムは、このようになっています。
一通:9
役牌:1
この5mは、
鉄鳴きですよね。
上家は、トップ争いをしているライバルです。
一発を消さない理由はないです。
上がる事だけが、全てではないです。
東がカンツになりました。
この東は、
鉄カンですよね。
では、ダイアグラムを考えてみましょう。
嶺上:9
海底:1
実は、ここで8mを引いてくると、嶺上開花(リンシャンカイホウ)という手役で上がれます。
1mを引いてきました。
では、ダイアグラムを考えてみましょう。
海底:10
実は、8mを引いてくる事ができなかったため、嶺上開花の可能性がなくなりました。
1mが通っているので、1mを切りました。
対面からリーチが入りました。
一発目に上家がツモ切った6sに、対面からロンの声が掛かりました。
跳満との事です。
ライバルが対面に変わりました。
さて、最初の1mを鳴いていなかったらどうなっていたのか、確認してみましょう。
いくら見ても未来の事なんか分かりません。
ただし、海底では絶対に上がれていない事は分かります。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2019021716gm-0029-0000-13812915&tw=0
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まとめ
今回、東をカンしたのは、ラス前でライバルからのリーチだったからです。
普通の状況であれば、さすがに東を切ります。
しかし、天鳳に限らず、テレビ対局などを見ていても、ライバルの上がりを阻止するために、今回のようなストイックな姿勢を、あまり見ません。
麻雀は、順位点や着順の条件があるゲームです。
狙っている順位を取るために、もっとがむしゃらになって欲しいものです。