四暗刻のイーシャンテンでの鳴き判断基準は、多くの人が、自分の中で確立していると思います。
「役牌やドラがあれば、すぐに鳴く」
「残り枚数が少なくなるまで面前」
「面前聴牌するまで絶対に鳴かない」
人によって、様々だとは思いますが、固まっていると思います。
しかし、三暗刻のイーシャンテンはどうでしょうか?
多くの方が、まだ決まっていないと思います。
まあ、それほど出くわす事はないですからね。
しかし、いざという時のために、決めておいた方が良いです。
今回は、そんな三暗刻のイーシャンテンでの鳴き判断基準を、お教えします。
それでは、実際の牌譜を用いて、説明します。
三暗刻の完全イーシャンテン
この3mをポンしますか?
5pはドラで、ドラ4の手牌です。
これを鳴くと、ペン4s待ちになります。
この3mは、
鉄ポンですよね。
トイトイの可能性がありますから、ポンに関しては、どちらも鉄ポンです。
トイトイになると、まず打点が上がります。
また、単騎待ちのトイトイになると、手変わりが豊富です。
5mと5pにくっ付いた多面待ちはもちろんの事、字牌単騎などもあります。
チーに関しては、4sのみチーします。
上がり易いシャンポン待ちで、ツモり三暗刻にもなるからです。
また、ポンテンを取った時の待ちになるので、基本的に鉄鳴きです。
結果論です。
4sをツモりました。
見事な満貫の上がりです。
さて、あの3mをポンしていなかったらどうなっていたのか、確認してみましょう。
1sが下家に流れた事は先ほど確認しましたが、それよりも下家の手牌を見てください。
4mが暗刻です。
また、対面の手牌にも1枚あり、捨て牌に1mが1枚あります。
つまり、1m4mは、残り3枚でした。
これを結果論と見るかどうかは、あなた次第です。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2019072721gm-0029-0000-e7bc1f3f&tw=3
※東3局0本場
「麻雀の戦術本」読み放題
Kindle Unlimitedでは、多数の麻雀戦術本を、月額980円で読む事ができます。
まとめ
私の中ではとっくに崩れているのですが、「リャンメン神話」を信じている人が多いです。
今回のように、「絶対山に居る!」と思えそうな状況でも、意外と残り枚数が少ない時は、結構あります。
また、トイトイやツモり三暗刻による打点上昇も、軽く見られがちです。
今回の例でも、1sが埋まって、リャンメンリーチをして、1mで出上がりしても、満貫しかないです。
しかし、トイトイになると、跳満確定で、ツモり三暗刻の形になってツモると、倍満になります。
それだけで、完全イーシャンテンを捨てる理由になるでしょう。
しかも、満貫の即聴牌です。
鳴かない理由がないですよね。
この記事を通して、「リャンメン神話」を疑うきっかけになれば、幸いです。