下家が鳴いている時は、できるだけ鳴かせたくないですよね。
また、鳴かれそうな牌というのは、最終的に危険牌になるので、使い切る事が理想です。
しかし、多くの人はその意識が低く、そういう牌を鳴かせたり、最悪、放銃してしまいます。
今回は、そういう牌を、どうのように絞って使い切るかを、解説したいと思います。
それでは、実際の牌譜を用いて、説明します。
カンチャン複合暗刻
この2pをポンしますか?
暗刻とカンチャンが複合しているカンチャン複合暗刻です。
鳴く事によって、特にダイアグラムは変わりません。
リーチが無くなるだけです。
この2pは、
鉄ポンですよね。
なぜかと言いますと、まず、カンチャンターツができるので、聴牌率が上がります。
また、下家が2pを欲しがっている可能性が低くないからです。
下家の捨て牌を見てください。
ピンズを一枚も切っていないですよね。
カン2pや2p5pのリャンメン受けが、非常に臭います。
もしかしたら、3456pのようなノベタンの形かもしれません。
この2pをポンし、自分で24pという形で、2pを使い切る事によって、下家は2pを使う事ができません。
これを、有効牌の塩漬けと言います。
すると、3pを引いてきました。
これで、聴牌に非常に近づきました。
ターツ選択では、残り枚数で8sを切りました。
下家から白が切られました。
もちろん、鉄ポンです。
9sを切りました。
5pを引いてきました。
余った2pをカンしますか?
下家に鳴かせたくないという理由で鳴いた2pです。
カンをして放銃する可能性もあります。
この2pは、
鉄カンですよね。
さすがに、まだ聴牌していないですよ。
これで聴牌していたら、がっかりしましょう。
安心してください。
通りましたよ。
新しいドラは4mになりました。
ただ、それだけです。
上家から4sが切られました。
もちろん、鉄チーです。
8mを切って、聴牌しました。
対面から9mが切られました。
見事な1300点の上がりです。
さて、下家が2pを欲しがっていたのかどうか、確認してみましょう。
結果論です。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2019022012gm-0029-0000-151599a5&tw=1
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まとめ
今回は、たまたま下家は2pを欲しがってはいませんでした。
しかし、それで良いんです。
一番の目的は、カンチャンターツを作って聴牌スピードを高める事なので。
下家がピンズを1枚も切っていないからと言って、2pを欲しがっているかどうかなんて、分からないですよ。
あくまでも、欲しがっている可能性が、“低くない”という話です。