トイツが一つしかない時って、ポンしずらいですよね。
なぜなら、雀頭が無くなってしまうからです。
しかし、仮に一つしかないとしても、そのトイツが雀頭になるかは分かりません。
また、手牌が悪い場合は、後でトイツなんていくらでもできます。
なので、雀頭が無くなるポンも、抵抗感なくできるようになるべきです。
今回は、メンツとリャンメンが一つずつある手牌で、雀頭を無くすポンをするべき例を紹介します。
それでは、実際の牌譜を用いて、説明します。
メンツとリャンメンが一つずつ
この9mをポンしますか?
ポンをすると雀頭が無くなります。
確定的な役はありません。
この9mは、
鉄ポンですよね。
役牌の孤立牌が3種類もありますから。
ホンイツの可能性もあります。
確定的な役は無くても、期待的な役があれば十分です。
この2mをチーしますか?
出来メンツからのチーになります。
いまだに確定的な役は無いです。
この2mは、
鉄チーですよね。
さて、ダイアグラムを考えてみましょう。
役牌:5
三色:3
ホンイツ:2
相変わらず、役牌バックの可能性は高いです。
234mでチーする事により、234の三色が現実的に狙えるようになりました。
また、5mが浮いた事により、マンズのホンイツの可能性も上がりました。
3mを引いてきました。
何を切りますか?
先ほどのダイアグラムを見て、よく考えてみてください。
ここで切るべき牌は、
3sですよね。
マンズがターツになったので、ホンイツの可能性が高くなりました。
ホンイツと役牌バックの相性が良いので、三色を見切りました。
この1pを鳴きますか?
鳴くと、4センチになります。
いまだに確定的な役は無いです。
この1pは、
鉄鳴きですよね。
何のために鳴いているかと言うと、上がるためですから。
ここで鳴かないで、ホンイツに向かうのは、打点志向の打ち方です。
西を引いてきました。
やっと、役牌という確定的な役が見えてきました。
下家から西が切られました。
この西は、
鉄鳴きですよね。
ここまできて、鳴かない人はいませんよね。
南と發の打牌選択は、特に変わらないので、どちらでも良いです。
上家からリーチが入りました。
1mを引いてきました。
上家のリーチ宣言牌は、赤5mです。
1m4m待ちがあるかもしれません。
また、1mは待ちとしても悪くないです。
ここで切るべき牌は、
1mですよね。
めくり合うだけなので、上がり易さを重視するべきです。
1mは、他家全員がトイツなどで持っている可能性があります。
南は、誰がどう見ても、山に居るはずです。
対面から南が切られました。
立派な1300点の上がりです。
さて、上家が何待ちだったのか、確認してみましょう。
ツモる牌が次の牌だったら一発で5200点をラス目に放銃している事は、結果論です。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2019030918gm-0029-0000-5f074e3f&tw=2
※南1局0本場
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まとめ
今回の配牌は、メンツとトイツとリャンメンが、一つずつありました。
あのような配牌だと、面前にこだわってしまう方が、非常に多いです。
しかし、あの配牌は、面前で聴牌するには、捨て牌の3段目になる事が多いです。
また、役牌がトイツになってから鳴き始めると、放銃率が高くなってしまいます。
どうせ鳴く配牌は、最初から全力で鳴けるようになりましょう。