勝負手の時って、できるだけ他家に警戒されたくないですよね。
その気持ちは分かります。
また、ダンラスの時は、なおさらですよね。
しかし、鳴いても打点がほぼ下がらず、どうせ鳴くような手では、最初から鳴いた方が得です。
今回は、そのような例を、ご紹介します。
それでは、実際の牌譜を用いて、説明します。
東4局でダンラス
この東をカンしますか?
東は役牌です。
白はドラです。
この東は、
鉄カンですよね。
こんな手牌、どうせ鳴きますから。
最初から鳴かないと、槓ドラの分、もったいないだけです。
しかも、面前からの役牌の大明槓の場合、むしろ警戒度は下がります。
なぜなら、勝負手がすでに入っていて、役が確定しているなら、普通はカンしないからです。
面前を捨てて、しかも、警戒されたくないですからね。
もちろん、ここでは8pを切りました。
残念ながら、槓ドラは乗りませんでした。
4sを引いて来ました。
もちろん、1sを切りました。
上家から白が切られました。
この白は、
鉄ポンですよね。
跳満の聴牌です。
すぐに、下家から6mが切られました。
見事な跳満の上がりです。
さて、あの東をカンしていなかったらどうなっていたのか、確認してみましょう。
2巡後に2sを引いている事はさておき、上家の手牌を見てください。
カンツの3pは、槓ドラです。
つまり、ドラ4になったからこそ、ドラの白を切った可能性が高いです。
このような影響もあるので、勝負手の時でも、積極的に、面前から大明槓しましょう。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2019072715gm-0029-0000-221d9398&tw=0
※東4局1本場
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まとめ
面前からの大明槓は抵抗があります。
特に、勝負手の時は、なおさらです。
しかし、どうせ鳴く手牌であれば、槓ドラ目当てで、鳴いた方が良いです。
仮に、警戒されたとしても、自分都合で、手を進めてくれる事もあります。
今回のように、槓ドラが4枚乗る場合もありますから。
また、その大明槓をする牌が役牌だと、むしろ警戒度は下がります。
役が確定していて、すでに勝負手が入っているのに、槓ドラのために、面前を捨てて警戒される行為を、普通すると思いますか?
しないですよね。
まあ、相手がこちらを普通だと思っていなかったら、話は別ですが。