麻雀は、上がる事が一番大事です。
そのためには鳴く事が大事です。
しかし、他家のリーチなど、他家の恐い攻めがある時は、その限りではありません。
上手く立ち回る事が必要です。
今回は、他家のリーチが入った時に上手く立ち回る例を紹介します。
それでは、実際の牌譜を用いて、説明します。
役牌のドラがトイツ
この5mを鳴きますか?
ドラで役牌の南がトイツです。
リャンメン×2のイーシャンテンです。
この5mは、
鉄鳴かないですよね。
いくら何でも、これを鳴く人はいませんよね。
「鳴けるところは何でも鳴くべき」というわけではありません。
ただし、上家のリーチがなければ、鳴くのもアリです。
役牌バックでも、満貫以上はあるので。
さて、どうやらドラの南が暗刻になったようなので、白を切って次に行きましょう。
この8mを鳴きますか?
先ほどの次巡です。
変わった事は、ドラで役牌の南が暗刻になった事くらいです。
この8mは、
鉄鳴きなのですが、問題は何を切るかです。
赤5pか6pを切れば、単騎待ちですが、満貫の聴牌です。
聴牌を取らないとすると、1s切りが優秀です。
ノベタンと亜リャンメンの形になります。
ここで切るべき牌は、
1sですよね。
いくら何でも、先制リーチを受けて、危険な赤5pや6pを切って、上がれそうにない単騎待ちにするのは悪手です。
「聴牌できれば何でも良い」というわけではありません。
もちろん、上家のリーチがなければ、聴牌した方が良いです。
別に、今回のように聴牌を取らないのもアリですが。
この1sを鳴きますか?
先ほど切ったばかりの1sです。
先ほどと、状況は何も変わっていないように見えます。
この1sは、
鉄鳴かないですよね。
これを鳴いたら意味がわからないじゃないですか。
先ほど切ったばかりなのに。
状況は何にも変わってないですよ。
さて、2sを引いてきました。
もちろん、3sを切って聴牌を取ります。
上家から南が切られました。
この南をカンしますか?
カンすると跳満が確定します。
この南は、
鉄カンですよね。
しかも、リンシャンでツモりました。
見事な跳満の上がりです。
さて、最初の8mを鳴いていなかったらどうなっていたのか、確認してみましょう。
鳴いていなくても、すぐに7pを引いて聴牌し、その3巡後に8mをツモっている事は、結果論です。
牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2019030914gm-0029-0000-acea2f5f&tw=2
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まとめ
他家のリーチなど、他家の恐い攻めがある時は、切る牌の危険度や自分の上がり易さを、特に考慮しなければなりません。
「鳴けるところは何でも鳴くべき」
「聴牌できれば何でも良い」
ダイアグラム麻雀は、このような考えを持っていると誤解され易いと思います。
しかし、今回のように、その時の状況を考慮して、臨機応変な選択ができる打ち方なのです。
その事が、この記事によって伝われば幸いです。